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【アマレス兄弟】誰もやらないからこそやり続ける。ネタを通じてレスリングの認知・魅力を広げる。

レスリングネタをするお笑い芸人と言えばアマレス兄弟さん。

レスリング選手のモノマネやルールのわかりづらさなどをネタにされていますが、お二人の過去やレスリングネタをする理由などを知らない人も多いのではないでしょうか?

今回はアマレス兄弟さんのバックボーンやレスリングネタへのこだわりなどをインタビューしました!

以下、個人名は敬称略

アマレス兄弟さんのプロフィール

  • 2016年コンビ結成

アマレス兄(青)

  • 広島県出身
  • 広島電機大学付属高校(現:広島国際学院高等学校)卒業
  • レスリングでインターハイに出場
  • 1995年お笑い芸人デビュー

アマレス太郎(赤)

  • 埼玉県出身
  • 埼玉県立小川高等学校、日本体育大学医療専門学校 卒業
  • 2012年お笑い芸人デビュー

どちらも高校時代はレスリング部に所属。兄は高校進学のため、太郎はプロレスラーになるために始めた。

ーーー最初にお二人のレスリングとの出会いを教えてください。

兄)

僕は高校でレスリング部に入ったのが始まりです。そもそも、レスリング推薦じゃないと高校に入れなかったんですよね。頭が悪かったので。

当時の広島はレスリング人口が少なくて「レスリングやるなら高校に入れるよ」みたいな風潮があったんです。高校までレスリングはやったことなかったけど、「勉強をせずに高校に入れるなら」と思ってレスリングを始めることにしました。

こんなこと言っちゃダメですけど、入学当初は「部活なんか辞めて高校生活を楽しもう」と思っていたんです。でも、担任がレスリングの顧問で、しかも3年間クラスが変わらなくて、結局辞められず(笑)。高校3年間はレスリングを続けることになりました。

太郎)

僕はもともとプロレスが好きで、プロレスラーになりたくて高校入学と同時にレスリング部に入りました。

結局プロレスラーになる夢は高校で諦めたんですけど。当時、プロレスラーは身長が高くないとなれないという風潮があって、身長が高くない僕には厳しい条件でした。しかも、全然レスリングの試合にも勝てなくて。最高でも埼玉県の地区大会で4人中2位という実績です。2位になれたのも、相手が減量で失敗して不戦勝で勝ち上がったという感じで。

自分が弱すぎたのに加えて、2時間の練習でも耐えられないくらいしんどかったので、プロレスラーになることは諦めました。

でも、高校時代はあれだけレスリングが嫌いだったんですけど、やらなくなるとまたやりたくなるんですよね。毎日ではないですけど、今でもちょこちょこレスリング道場に通って練習しています。

兄は漫才師に憧れて。太郎は冗談を言えない自分を変えるために。それぞれ違った目的でお笑い芸人になる。

ーーーお二人とも高校時代はレスリングをやっていたとのことですが、どうしてお笑い芸人になろうと思ったのですか?

兄)

漫才をするアマレス兄さん
漫才をするアマレス兄さん(赤シャツ)

僕はもともと漫才が好きで。ビートたけしさんや鶴瓶さんの喋りが好きだったんですよね。ただのしゃべくり漫才が好きで、広島にいた頃からお笑い芸人になりたいと思っていました。

だから、レスリングは高校でキッパリ辞めました。スーツを着てしゃべくり漫才をするというスタイルのお笑い芸人に憧れて、高校卒業後に上京しました。

今思えば偶然なんですけど、最初は高校のレスリング部の同期とコンビを組んでいたんです。レスリングネタは一切やらず普通の漫才をやっていたんですけどね。

太郎)
僕は高校でプロレスラーになることを諦めたんですけど、裏方のスポーツトレーナーになりたいと思って、高校卒業後に専門学校に通って柔道整復師の資格を取りました。

資格取得後は接骨院で働いていたんですけど、学生時代から友達が一人もできないほどコミュニケーションを取るのが苦手で…。マッサージをしながら患者さんと楽しい会話をすることができず、8年働いて1回も指名をもらえませんでした。

そんな僕を見て、柔道整復師の先生が「冗談を言えないやつは一人前になれない」と怒ったんです。僕も「どうにかして自分を変えなきゃダメだ」と思って、お笑いの養成所に行くことにしました。人とコミュニケーションを取れるようになろうと思ったんです。

これがきっかけでお笑い芸人になりました。

兄)
そもそもお笑いの養成所に行く目的を間違っていますからね(笑)。養成所は芸人になりたくて行くところですから。

ーーーお笑い芸人になってコミュニケーションの課題は克服されましたか?

インタビュー中のアマレス兄弟さん

太郎)
お笑い10年やってますけど、まだ克服できていないです(笑)。

お笑いの学校に4回も行っているんですけど、一言も喋らずに卒業してもう1回お金を払って…ということを4回繰り返しています。

偶然の出会いでコンビを結成。パワハラ問題時に出演したテレビをきっかけに認知度が高まる。

ーーーお笑い芸人としての始まりはまったく違いますが、お二人はどのような形で出会われたんですか?

兄)

ピン芸人時代のアマレス太郎さん
ピン芸人時代のアマレス太郎さん

芸歴も年齢も僕の方がだいぶ上だし、ずっと別でコンビを組んで活動していました。だから太郎のことはまったく知らなかったんです。

太郎はピンのときから「アマレス太郎」という芸名で、当時からシングレットを着てやっていました。レスリングの格好をしているくせにまったく動かずにフリップネタをやっているんですよ(笑)。

僕は2011年にコンビを解散してピンでやっていたんですけど、そのときに出たライブでたまたま太郎と一緒になったんです。ほとんどのライブには終盤にエンディングコーナーがあるんですけど、そのライブのエンディングコーナーで、ゆってぃさんに「二人レスリングやっていたんでしょ?試合やってよ」と言われて。その流れで試合みたいなことをやりました。

それがけっこう盛り上がって。しかも舞台でレスリングしてもあんまり痛くなくて(笑)。「あれ、これ面白いんじゃない?」と手応えを掴んで、最初はユニットだったけど、その後正式にコンビを組むことになりました。

だから、本当に偶然なんです。そのライブに出ていなかったらコンビは組んでいなかったし、そのライブ前に会ったこともありませんでしたからね。

ーーーコンビ結成後、何がきっかけでお二人の認知度が高まりましたか?

兄)
2018年頃にサンデージャポンに出たのが大きかったと思います。当時至学館大学のパワハラ問題が起きていたんですけど、関係者が誰も取材に応じないという時期がありました。そのとき、なぜか僕たちの方に「アマレスさん何かないですかね?」とオファーが来たんです。

何も知るわけがなかったので、どうでもいいことを言い続けるということをやりました(笑)。「栄監督にLINEしましたが、まだ既読になっていません」とか。次の週に「既読になりました!」とか言っていましたね。

これを毎週のようにオンエアしてもらったんです。そのおかげでいろんな番組に呼んでいただけるようになって、認知度がボンッと上がりました。

あとは、吉田沙保里さんをはじめ、レスリング関係者が面白がってくれたのも良かったです。何をやっても面白がってくれるし、許してくれて。「レスリングを笑いにしてくれてありがとう」と言ってくださる選手もいましたね。

レスリングの難しさを逆手にネタづくり。誰もやらないからこそレスリングネタにこだわり続ける。

ーーーネタづくりはどちらがやられているんですか?

兄)
一応二人で考えているんですけど、基本は僕が作ってます。

ーーーどのようなことにこだわってレスリングのネタを作っていますか?

ネタ中のアマレス兄弟さん
ネタ中のアマレス兄弟さん

兄)
一般のお客さんの前でネタをすることがほとんどなので、レスリングを知らない人にも伝わるようなネタを作るようにしています。レスリングを知らない人が面白がってくれるネタをやらなきゃいけないので、どうしても自虐ネタが多くなっちゃうんですけど。「ルールがわかりづらい」とか。

でも、今はレスリング関係者よりも一般の方に向けてネタをやった方が受けやすくなってきています。技をやるだけで盛り上がることもありますからね。

逆に、レスリング関係者の前でネタをやると「キレが甘い」や「そんな技かからない」と、ネタではなく技にダメ出しをもらうことがあります(笑)。

ーーーコンビを結成してからずっとレスリングをネタにしているかと思いますが、レスリングネタにこだわり続ける理由を教えていただきたいです。

太郎)
僕にできることはレスリングしかありません。他のスポーツもできないし、ルールもわかりません。「レスリングしかできない」ということもあってレスリングネタを続けています。

兄)
太郎に関しては喋るのも苦手ですからね。喋れるようになりたくてお笑い芸人を始めたのに、舞台でもほとんど喋らず、戦っているだけですから(笑)。

お笑いの世界で言うと、他に誰もやっていないからという理由もあります。

レスリングネタは他と違う色を出しやすいんです。色物枠で呼んでもらえることがあります。誰もやっていないからという理由が一番大きいですかね。

ーーーレスリングネタをやり続けて「良かった」と感じた瞬間があれば教えてください。

アマレス兄弟さんと吉田沙保里さんのスリーショット
アマレス兄弟さんと吉田沙保里さんのスリーショット

兄)
吉田沙保里さんをはじめ、多くのレスリング関係者が好意的に見てくれているのが一番嬉しいですね。僕らはレスリングの成績自体はまったくありません。でも、レスリングのネタを通じて好意的に接してくれるのは嬉しいです。

あと、関根勤さんや諸先輩芸人さん達が僕たちのような動きのあるネタが見て盛り上がってくれるんです。それが嬉しくて。他のお笑い芸人がやることと違ったネタをやって良かったと思いました。

太郎)
僕は友達は全然いないタイプだったんですけど、レスリングネタをやることで、「ネタ見たよ」とレスリングの話題で話しかけられるようになったのが一番嬉しいです。

兄)
やっぱり、レスリング選手が喜んでくれるのはありがたいですよね。

太郎は選手の魅力を伝えられる芸人を目指して。兄はレスリングを知るきっかけとなる芸人を目指して活動を続ける。

ーーーこれからもお笑い芸人としてレスリングに関わっていくかと思いますが、今後どのようなことを目指されていますか?

太郎)
自分の発信によってレスリングを知らない一般の人にも影響を与えられるようになりたいです。

今、YouTubeでアマレスニュースという形でレスリングの結果速報をやっているんですけど、今後は選手を面白おかしく紹介できるようにもなりたいですね。

あと、ゲストとしてレスリング選手を呼んで、トークでその人の面白さやキャラクター、魅力を伝えられたらなと思っています。

兄)

インタビュー中のアマレス兄弟さん

もっと頑張って大きくなって、ゆくゆくは「アマレス兄弟杯」のような大会を開催したいですね。それくらい認知されたいなとは思っています。僕たちが開催した大会でレスリングをやっている子たちが「アマレス兄弟ってテレビに出ている面白い人だよ」と友達に言ってくれるようになったら嬉しいです。

レスリングを知らない人が僕たちのことを知って、レスリングを知るという流れも作りたいです。今はレスリングをやっている人たちが「同じ競技だから」と親近感を持って応援してくれています。それだけじゃなくて、レスリングをまったく知らない人が「アマレス兄弟がやっているスポーツをやってみたい」とレスリングに興味を持ってくれたら良いなと思っています。

あと、アメトーーク!でレスリング芸人をやりたいです。それくらいレスリングがドーンと出るようなことを自分たちの力でもできるようになりたいですね。

アマレス兄弟さんのSNSアカウント

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